今回のおもしろかった。は、本です。久々に夢中で読んでしまった本でした。
「神になりたかった男 徳田虎雄」
日本最大の医療法人、徳洲会を1代で作り上げ、まさしく栄枯盛衰のごとく、自ら創設した徳洲会から追放された男、徳田虎雄。
この本は、徳洲会の元幹部にもち密に取材しており、徳洲会の成り立ち、拡大、そして、皆さんが知る、徳田ファミリーの選挙法違反による逮捕劇。
客観的でありながら、群像劇風にかかれており、私はこれを読みながら、半沢直樹みたいなドラマにすればめちゃくちゃ面白だろうなと思っておりました。
徳田虎雄は、徳之島の貧しい生まれで、幼いころ弟を病気で亡くし、医者を志します。
そして医者になります。そのころ、都会では医療砂漠と呼ばれ、急患が出ても病院は受け入れず、病院をたらいまわしにされる、なんて日常茶飯事でした。
徳田は自分の当直の時には、どんな急患も受け入れます。
看護婦たちが急患用のベッドに空きがありませんと伝えても普通病棟のベッドを使えと、どんどん受け入れます。
徳田が当直の時には当直をしたがらない看護師が多かったそうです。
のちにその看護師が、徳洲会に入り看護部の幹部になったり。
そして、24時間、365日オープンの急患すべて受け入れの、自分の病院を開業します。
その後は、どんどん拡大していきますが、拡大するさなかに、地元の医師会とぶつかるわけです。
徳田の24時間365日オープンの総合病院なんかつくられたら自分たちの食い扶持がなくなると、危機をいだいたわけですね。
医師会は政治力を持って徳洲会病院の建設を許可しないように働きかけます。
この辺から、徳田が政治家を目指し始めるわけです。
自分で政治力を持たなければ、自分の理想とする医療は提供できないと考えるわけです。
徳田は医者で終われば、偉人にされた、なんて言われたりもしますが、政治家にならざる得なかったともいえるわけです。
で、政治家になったあたりからおかしくなり始める・・・と、徳洲会をここまでの組織にしたのでは徳田一人の力ではなく、優秀で同じく高い志を持った幹部たちあってです。
徳田一人にフォーカスするのではなく、幹部たちの人間ドラマもあり、読みごたえは抜群でした。
徳洲会は、あの事件の後も潰れませんでした。全国に何万人という患者を抱えているのは事実で、けしからん、つぶしてしまえでは、その患者をどこに連れていくのかとなるので、潰せなかったのです。
徳洲会の今後はどうなるんでしょうか。いやでも、本当まだまだ関係者が実在してるから難しいかもしれませんが、10年後にぐらいにはドラマ化してほしいなぁ。
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